アーティスト紹介

阿部 加奈子
クリスチャン・シュミット
グレン・マクルーエ
 
1973年大阪生まれ。2歳より教育者である母よりピアノの手ほどきを受ける。 東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、パリ国立高等音楽院にて、作曲に関連する6つの課程で学んだ後、日本人として初めて同音楽院指揮科で学ぶ。 これまでに作曲を永富正之、指揮法をナジ・ゾルト、ヤーノシュ・フュルスト等に師事。フランスを拠点とし、作曲家としてのキャリアを積む一方、2005年にはパリ管弦楽団や主要現代音楽アンサンブルのメンバーからなるアンサンブル「ミュルチラテラル」を創設、2014年まで音楽監督を務めた。現在は、2015年より現代音楽アンサンブルであるTokyo Ensemnable Factoryのミュージック・パートナーを務める。
レパートリーは、古典から現代音楽まで全てをカバーしているが、特に現代音楽を得意としており、これまでに100作を超える新作の初演を行っている。また、オペラ作品にも造詣が深く、パリ管弦楽団合唱団の練習ピアニスト、オペラ公演のコーチを務めた後、モンペリエ国立歌劇場の副指揮者として、2008-09年のシーズンではアラン・アルティノグリュ、イェジー・セムコフ、エンリケ・マッツォーラ、ロレンス・フォスターの指揮助手を務めた。
2009年には同国立歌劇場でヴェルディ:歌劇「椿姫」を指揮し、オペラ公演デビューを果たしたのを皮切りに、 パリ・シャトレ座でのモーツァルト:歌劇「魔笛」、ストラスブール国立歌劇場でヴェルディ:歌劇「マクベス」を指揮。2010年にはチューリッヒ歌劇場での作曲家自身が指揮をしたダルバヴィ:現代オペラ「ジェズアルド」の新作・初演に際し、ダルバヴィより副指揮者に指名され、公演の成功に寄与した。2014年にはファビオ・ルイージが指揮するガゼッラ:オペラ「蛇女」において、ルイージの指名により副指揮者を務める。
日本での活動は、2014年4月にTokyo Ensemnable Factoryへ、続く2014年5月芥川也寸志メモリアル「オーケストラ・ニッポニカ」に客演し、大成功を収め、日本のオーケストラでの指揮デビューを果たした。その後、2015年に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、群馬交響楽団、2018年に大阪交響楽団、2019年には武満徹作曲賞本選演奏会にて東京フィルハーモニー交響楽団を指揮した。海外での主な客演先はモンペリエ国立管弦楽団、ロレーヌ国立管弦楽団、リール国立管弦楽団、バスク交響楽団、カーン管弦楽団、ベトナム国立交響楽団など。
さらに教育活動やボランティア活動にも積極的に行っており、地元フランスでは「子ども達への音楽セミナー」を定期的に実施している。また2013年より学生達の強い要望によりインドネシア・セニ国立芸術大学オーケストラを、2015年より有志学生達が自主運営するインドネシア・ユース交響楽団の音楽監督に就任し、引き続き、毎年約1ヶ月間滞在し、インドネシアでの指導・指揮活動を行う。
また、2011年3月の東日本大震災発生直後、「パリ・東日本大震災チャリティーコンサート実行委員会」を結成、 趣旨に賛同したフランス在住の有志音楽家からなる「ジャポネードオーケストラ」を指揮し、4月10日にユネスコ・パリ本部国際第一会議場にて、チャリティー演奏会を実施し、この様子はメディア等でも大きく取り上げられた。
2013年より日仏現代音楽協会代表、作曲ワークショップや指揮セミナーを定期的に開催し、後進の指導を行っている。レコーディングでは、これまでに「武満徹ピアノ作品集」(ハルモニア・ムンディ)をはじめ、ヴォデニチャロフの室内オペラ「雪女」(Gega New)など8枚のCDをリリース。ラジオ・フランス等へのラジオ録音も定期的に行っている。2012年に録音したセバスチャン・リヴァスのラジオオペラ「幻覚の夜」は、Prix Italia賞を受賞し、ヨーロッパ全域において放送された。 
公式ホームページ:http://www.kanakoabe.com/(英語、フランス語、日本語)
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1976年生まれ。ザール音大で教会音楽およびオルガン演奏を学ぶ。 ジェイムズ・デイヴィッド・クリスティとダニエル・ロートのもとで、古楽からフランスロマン派、 さらに現代と幅広い時代にわたるオルガン演奏法を、さらにザールラント大学で音楽学とカトリック神学も学んだ。 ドイツ音楽コンクール(2001年)で入賞するなど、コンクールでの実績も数多い。 コンサート・オルガニストとしては、 ルツェルン文化会議センター(ルツェルン音楽祭)、チューリッヒ・トーンハレ、ベルリン・フィルハーモニーおよび コンツェルトハウス、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ケルン・フィルハーモニーなど、世界各地の名門コンサートホールに登場。 2012年には、マグダレナ・コジェナーとの共演でザルツブルク音楽祭にデビューしたほか、 コルネリウス・マイスター指揮オーストリア放送響とともに、ウィーンのコンツェルトハウス100周年記念演奏会にも出演した。 ソリストとしてはこのほか、北ドイツ放送響、ベルリン放送響、中部ドイツ放送響、ザールブリュッケン放送響などと共演。 また、ベルリン・フィル、ロジャー・ノリントン指揮のシュトゥットガルト放送響、 ヘルムート・リリング指揮のバッハ・アカデミー・シュトゥットガルトでオルガンやチェンバロのパートを担当するなど、 幅広く活躍している。 2014年よりバンベルグ交響楽団の首席オルガン奏者を務める。録音では、ヘンデル全集(コープマン校訂)とブリクシ全集で、音楽学の研究と実践を結びつける成果を示したほか、 シュテファン・ソルヨム指揮バンベルク響とのヴィドールのオルガンとオーケストラのための作品、cpoレーベルのケクラン、 ヴィドール、グバイドゥーリナ、パッヘルベル(ベロッティ校訂)作品集などで高い評価を得ている。 2011年には、ユリアーネ・バンゼ、ウェン・シン・ヤンとの、リストなどの作品の演奏が、ドイツのテレビ局ARTEで放送された。 上記のほか、シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、マルティン・グルービンガー(打楽器)、ラインハルト・ゲーベル、 クリストフ・ポッペン、マレク・ヤノフスキ、ファブリス・ボロン、レオポルド・ハーガー(以上指揮者)などの 著名アーティストと共演している。 近年は教育活動にも力を入れ、バッハ・アカデミー・シュトゥットガルト、ザール音大で教鞭を取っているほか、 ゲスト講師として世界各地を回っている。 また、音楽家の育成にとどまらず、著名音楽家が学校を訪れて音楽のすばらしさを伝えるプロジェクト 「ラプソディー・イン・スクール」にも精力的に取り組んでいる。 2013年には、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルと、ブリテン《戦争レクイエム》、ヤナーチェク《グラゴル・ミサ》で共演、 大好評を博した。 この他にも、ケルンWDR響(山田和樹指揮)、スロヴァキア・フィル、ルクセンブルク・フィル、イェーナ・フィル、 ヴァイマール・シュターツカペレとの共演、コジェナーとの、ヴォルフ《メーリケ》歌曲集(レーガー編曲)などの レコーディング(ドイツ・グラモフォン)、さらにレイキャビク、オスナブリュック、エンゲルベルク(スイス)など、 ヨーロッパ各地の教会での演奏会およびレコーディングを実施している。
公式ホームページ:http://www.christianschmitt.info/ (ドイツ語、英語)
問合せ先:info@east-friends.com
グレン・マクルーエは1964年、スコットランド生まれ。 幼少期からスコットランドの田園地帯で、スコットランドはもちろん、アイルランド、プエルトリコ、メキシコ等 様々な国の伝統音楽が鳴り響く中で過ごす。 その後、アメリカに移住し、ニューヨーク州立大学ジェネセオ校にて音楽学と歴史学、多文化教育学を学ぶ。 現在はイーストマン音楽学校とニューヨーク州立大学ジェネセオ校にて教鞭を取っている。 音楽を通して、異なった文化を融和させ、一つの形に作り上げることに人生を注ぐに十分に値するもの という信念を持つマクルーエの代表作は、「アメリカの聖フランチェスコ(カリビアン・ミサ)」である。 この中の一曲、「Kyrie(キリエ)」「Santo(サント)」は世界中の合唱団で歌われ、高い評価を得ている。 マクルーエはこの作品について、「作曲家としての私の興味・関心・好奇心、すなわち表面的には異なる様々な音楽文化を 一つの表現に混ぜること、融和させることを体現した。 現在、世界が信じられない勢いで相互に繋がりを求めています。 わたしは避けることができないこの現実に対し、作曲家たちは自らの信念を貫き通し、対峙しなければならない時が来た と確信している。」 と述べている。 原曲の編成の多くはスチール・ドラムなど多くの民族楽器を使用しているが、 今後、オーケストラや室内楽でも演奏が可能なように編曲を行う。 この他にも合唱曲集「遺物からの解放」、オペラ「将軍の娘イモインダ」など多数の作品を作曲している。 「音楽が聴き手に対しインスピレーションを与えることができたならば、そのときこそがわたし自身の役割を果たした時です。 わたしは音楽を描き続けるのです、そこに聴き手がいる限り」と述べている。 CDはGlenn McClure Productionの自主制作盤にて、多数発売されている。 楽譜やスコアについては、弊社が日本のエージェントとして販売・管理を行う。
グレン・マクルーエ公式ホームページ: http://artforbrains.com/
お問い合わせ先:info@east-friends.com