【演奏会評】第403回広島交響楽団定期演奏会(中国新聞9月16日朝刊)

2020年9月16日付の中国新聞朝刊にて、同年9月11日に弊社アーティスト・阿部加奈子が指揮した広島交響楽団第403回定期演奏会について、能登原由美さん(「ヒロシマと音楽」委員会委員長)の評が掲載されました。

「阿部のタクト 幻想と躍動」と題され、演奏会の成功が報じられました。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番では、「阿部は音の立ち上がりを柔らかく抑え、かつティンパニーに古楽器を使用するなど全体的に軽やかな初期古典派の響きを追求。一方の(ソリストである)小川は、強靭な打鍵に多彩な音色変化をかけて新たな時代のの薫りをまとわせる。両者の対照性が面白い」と評されました。

フランクの交響曲では、「作曲家でもある阿部ならではの感性が前面に出た」「作品の構造を読み取り音として具現化する力に嘆息」「壮烈な物語を描き出した」との評を得ました。

コロナウイルス感染拡大予防のため、「音楽界にも閉塞感が漂う中、今後の活躍を期待させる出会いに胸躍る一夜となった」と評を閉じています。

このたびの演奏会にかかり、ソリストの小川典子様、 広島交響楽団様に心からの御礼を、この場をお借りし、お伝えさせていただきたく存じます。

引き続き、阿部加奈子への応援・ご声援を心よりお願い申し上げます。